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CLASSIC INC.
COFFEE ROASTER
阿部 聡SATOSHI ABE
一杯のコーヒーが生み出す価値に魅力を感じ、今度は自分がそれを提供する側に。
自問自答を繰り返し、コーヒーの道へキャリアチェンジすることを決意。

入社後、約6年間駅ナカ業態の統括をさせていただいた私がコーヒーの道に進もうと決めたのは2017年のこと。社長との面談で自分の将来について話し合ったことがきっかけでした。駅ナカ業態の統括の仕事もやりがいのあるものではありましたが、この先もずっと当時の仕事を続けている自分が想像できなかったんです。自問自答を繰り返す中で出た答えが、『コーヒーのプロになりたい』という結論でした。コーヒーってありふれたものではあるけれど、それと同時に心地よい時間や空間、新たな人間関係を生んでくれる存在でもあると思います。入社前からコーヒーのそんな側面にずっと魅力を感じ、自分はその価値を提供する側でいたいと思っていました。

会社の後押しもあり、当時事務所の近所にあったロースタリーで週1回だけ焙煎機を貸してもらえることに。何もかもが初めてで失敗続きではありましたが、そこから焙煎士としてのキャリアがスタートしました。今は『JOE TALK COFFEE』のマネージャーとして、社内の系列店で使用するコーヒー豆の焙煎と卸し、生豆の選定、系列店舗のコーヒーのクオリティーチェックをするのが私の仕事です。JOE TALK COFFEEでは『生産者に繋がるコーヒー』を念頭に、しっかりと生産者さん達に還元できるよう信頼のおける取引先からのみコーヒー豆を仕入れています。

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コーヒーは明確な正解のない趣向品。だからこそしっかりとニーズに耳を傾ける仕事を。
自身もトップロースターの仲間入りを目指して奮闘する日々。

社内の系列店向けには、主に駅ナカの店舗にコーヒー豆を卸しています。中には1日に1,000人以上のお客様が利用される店舗もあるので、できるだけ多くの人に受け入れられるコーヒーとはどんな味なのか常に考えを巡らせていますね。

具体的には、しっかりとした苦味とボディ感を大切にしています。喫茶店文化のある日本では、そうした飲みごたえのある深煎り寄りの味が好まれる傾向がまだ残っているように感じるからです。コーヒーはあくまで趣向品のため明確な正解というのは存在しないのですが、そこは自分本位にならず、プロ意識を持ってその店舗ごとで求められる味を実現するように努めています。

一方、JOE TALK COFFEEとしてはトップロースターの仲間入りをすることを目指して挑戦を繰り返す日々です。美味しいコーヒーを届けるためには焙煎や抽出の技術のさらなる向上、生豆選びの知識を広げたり新しいネトワークを構築していったりと、まだまだ自分たちに必要なことはたくさんあります。最近では専門学校に赴いて、将来カフェを開業したい生徒達に向けての講師活動も経験しました。コーヒー業界の未来に少しでも貢献できたような気がして、とてもやりがいに溢れた経験だっとことを覚えていますね。

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周りのスタッフのため、そしてお客様のために自らが仕事を心から楽しむこと。
それが全ての出発点に。

提供するコーヒーが美味しいのは大前提。その上でやはり大切なのは、自分たちが自分たちの仕事を好きになること。それが全ての始まりであり、とても重要なことかと思います。当たり前ですけど、マネージャーがいつも不機嫌だったら働いてくれているスタッフも良い気分にはならないですし、商品やサービスにも悪影響が出てしまうのは間違いありません。何でも言いやすい雰囲気を作り、チームで働くことを心から楽しんで仕事の中でやりがいを生み出せるようにしていくことが、結果としてお客様の満足度を上げるお店になると信じています。お客様から「美味しい」と満足してもらえることは、何年経っても嬉しいものですし、この仕事の大きな魅力のひとつです。

CLASSIC INC.で働いていて感じるのは、厳しさの中に優しさがある会社だということ。厳しさというのは店舗経営における数字的な側面や、人としての振る舞いの部分。それらはビジネスとして、そしてチームで働く以上は向き合わなくてはいけない大切な要素だと感じます。でもそれと同時に『人間らしい温かさ』をとても感じる社風です。素直に、誠実に仕事へ向き合っていれば、失敗してもフォローしてくれる環境がこの会社にはあると思います。私だって何度も失敗を重ねながら今の立場に辿り着きました。仕事をしていれば当然様々な経験をすることになりますが、どんな時でも誠実に自分の仕事と向き合い、「どう仕事を楽しむか」という姿勢を大切にしていきたいですね。

CLASSIC INC.
COFFEE ROASTER
阿部 聡SATOSHI ABE

入社後、約6年間にわたり『TAMEALS品川』のマネージャーとして勤め上げ、その後2022年、東京恵比寿にJOE TALK COFFEEを立ち上げる。店名の由来は日本語の『常套句』。『日常の・ありふれた』という意味を持つ言葉のとおり「日常のコーヒーをもっと美味しくしたい」という想いを胸にロースタリーカフェとして精力的に活動中。

※2024年2月時点での情報です

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