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Music Review
Patrick Balfe
February. 2018
ENG / JPN

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12 リスベンミュージックの今 

私はオーストラリアのインディー・ミュージックシーンでライブハウスや音楽祭の予約、地元バンドの管理、ミュージシャンのツアー企画などに携わっている。そして最近、オーストラリアのブリスベンから東京に拠点を移したばかりだ。きっかけは2011年10月、ブリスベンのバンド『Babaganouj』初の日本ツアーに携わったこと。そして東京でも変わらずに、オーストラリアのミュージシャンに関わる活動をしている。

これはブリスベンのミュージックシーンでの仕事や、愛していることについての短い振り返りです...

ブリスベンは、シドニーとメルボルンに比べてかなり小さい都市。そのせいか相互のつながりが非常に強く、支持的な音楽コミュニティがあります。多くのブリスベンミュージシャンが複数のバンドで演奏し、映画を製作し、お互いのビデオクリップを指差し、お互いのポスターをデザインし、お互いの音楽を作っている。ブリスベンの人気ミュージシャンであるジェレミー・ニールは、最近ブリスベンのインディー・ミュージックシーンについてこう語った。
「音楽に関わることは、私が地域社会に関わる方法の一つであり、コミュニティは私にとってとても重要なことです。このコミュニティは、本当に素晴らしい社会の基盤です。私は本当にこのコミュニティで創造し、共有することができてラッキーだと思っています。」

ブリスベンのインディー・ミュージックの特徴は、豊富なユーモアセンスにあると私は思う。多くの地元ミュージシャンは、精神的な健康、愛、人間関係などの重要な問題に取り組む創造的な方法として、皮肉を用いて音楽を書き、演奏したりする。
例えば、僕の好きなブリスベンのミュージシャンは "シミラクロア"と言う変わった名前で80年代のポップミュージックを演奏している。彼の名前は、「不完全なイメージまたは代替物」を意味し、こういったユーモアセンスにこそ、私はブリスベンのミュージシャンらしさを感じるのだ。

ブリスベンでの新しい音楽が、どのように盛んになるのか。それを知るために初めてブリスベンへ移ったとき、私は友人達のバンドが演奏するバックヤードパーティーを担当していた。
数百人の人々がこのパーティーに来て、彼らの演奏を見ていた。そして僕は、『The Belligerents』と呼ばれる彼らのバンドがこのパーティーでの演奏をきっかけに、今やオーストラリア全土でソールドアウトになるまでのプロセスを見ることができたのだ。
私が新しいバンドを発見し、ブリスベンのインディー・ミュージックシーンに熱心な人々に会う機会はとても貴重である。そのチャンスをくれる友人や関係者は、本当に素晴らしい人脈だと思う。

2015年初頭、私はブリスベンのエンターテイメント地区に『The Foundry』というライブハウスを運営し始めた。ジェレミー・ニールから紹介された仕事で、とても満足している。
ライブハウスのオープニングナイトでは大勢の人々がとても激しく踊っていたため、床が崩壊してしまうというトラブルもあったが、2015年の後半には会場を再開。その後は私が好きな沢山のインディーズバンドが、そこで演奏するのを見てきた。ブリスベンを通過する、国内外のミュージシャンを迎え入れることもできた。
ライブハウスの上には、15室にもわたるオフィススペースがある。そして各スペースは地元のバンド、音楽、芸術関連の企業にリースされている。これらの企業をひとつの建物にまとめて、ブリスベンの音楽や芸術のコミュニティを強化すること。そして多くの人々が、彼らのプロジェクトでお互いに協力しサポートし合う関係性を築けていることを嬉しく思う。

ブリスベンの若いアーティストが、インディーミュージックのコミュニティを今後も発展していけるようサポートしていきたい。そして、それができる立場にあることに私は非常に感謝している。ブリスベンはユニークで、芸術的な才能の多くを発信している。これからの未来に彼らが何を発信していくのか、私は心から楽しみにしています。

Patrick Balfe

Links:

Jeremy Neale:
https://www.facebook.com/jnealemusic/

Simi Lacroix:
https://www.facebook.com/similacroix/

The Belligerents
https://www.facebook.com/thebelligerents/

The Foundry
https://thefoundry.net.au/


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