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Song Review
I Love Being Here With You.
Diana Krall
Naoki Saito
October. 2017

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醒の瞬間 

Moment of the awakening

スイッチオンのキラーチューン。

この曲がかかれば、万事走り抜けられる!
Diana Krallの『I Love Being Here With You. 』

1960年のpeggy leeのカバーだけど、印象は全く異なる。特にパリとリオでのliveは、凄い疾走感と曲の展開…これぞJAZZ!!

飲食店の修行時代、ハードな現場。師匠がここぞのタイミングで、この曲を流していた。満席の店内には、この瞬間グルーブ感が宿る。歌詞もバッチリ合っている。
まさに快感。

この感覚を、他の現場に移っても大事にしていた。
漫画のバンビーノでいうところ、舞台であるレストランの外観が、オーラの炎で包まれている感じ。ケンシロウの体から出る青い湯気や、スーパーサイヤ人になる覚醒の一コマ等。

いわゆる、スイッチオンの瞬間だ。

仕事でも遊びでも、この瞬間を味わう為にやるし、何度スイッチを押せるかが有意義な時間を送れる鍵だと思う。

現在は仕出しの仕事。今日も配送車のハンドルを握る。
ここぞ!の場面でDiana Krall。
僕の軽バンはオーラの炎に包まれ爆速する。

Otodoke Pocket :
Naoki Saito

PROFILE 

藤直樹 Naoki Saito

福島県郡山市出身。進学をきっかけに仙台市へ移り、長年飲食業に従事する。当時は音楽好きな性格を活かし、ミュージックバーのプロデュースなども手がけていた。震災をきっかけに地元福島県へ戻った現在は、家業である仕出しの仕事に日々奮闘中。
座右の銘は『商売は三方良し、男は三枚目が良し』なのだそう。

https://www.otodokepocket.com/

 

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