TRAINING

France
2023.11.1 〜 11.8

Wine that evolves with the times

時代と共に変化するワイン

ワインといえばフランス。よく耳にする言葉。
ただ自分にとってあまり触れた事がないボルドーワインの印象は『重厚で余韻も長く、しっかりした味合いのワイン』。そんな漠然としたイメージを抱えながら今回の旅は始まった。


11月初旬のボルドー。天気予報を見ると一週間の研修中ほとんどの日が曇りや雨。少し気落ちするような天気に思われたが、ボルドーの街に着くとそんな気分はすぐに吹き飛んだ。


『月の港ボルドー』と言われ、ユネスコ世界遺産に登録されたこの街は映画のセットに飛び込んだかのように美しい。広い道、伝統を感じる街並み、白く美しい壁、そしてゴミ一つ落ちていない清潔な街。思わず写真を撮らずにはいられない。旅の疲れなんて気づけばどこかへ吹き飛んでいた。


二日目からはワイナリー巡りの毎日。この旅を通して10件近くのワイナリーを巡った。
どのワイナリーも素晴らしかった。その中でも「アルティザン」と呼ばれる、葡萄栽培から醸造まで全て自分達で行うワイナリーが印象的だった。


家族でワイナリーを経営することが多い彼らは少人数体制ではあるが、ワインに注ぐ情熱と愛情は大手に決して引けを取らない。驚くべきはその探究心。話を聞くと昔からの手法を守りながらも、決して現状に満足していない生産者ばかりだった。

時にはより良いワインを造るため、失敗覚悟で新しい醸造に挑戦する姿勢を崩さない。そんな彼らの中で今注目されているのは『葡萄の味わいを生かした自然なワイン』だった。


昔に比べて若い人がワインを飲む事も増え、それにともない飲みやすいワインが好まれる傾向が強まってきたという。今回巡ったワイナリーの生産者の方達もアンフォラを使った醸造などに着目し、より葡萄の個性を生かした飲みやすいワイン造りを目指す姿勢があった。


「より多くの人にワインを飲んでもらいたい」


「時代の変化と共にワインを進化させたい」


その気持ちが溢れる話を生産者の口から直接聞けたのは、教科書からは学べない現地に足を運んだからこその経験。


温故知新。止まっていたのは自分だった。まだまだ自分も進化しなければと感じる旅。
この想いをお客様や一緒に働くスタッフにも繋げていきたい。そう思わせてくれる旅だった。

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