TRAINING

France
2019.6.16 〜 6.23

Their sincerity and what I can do.

彼らの真摯さ。そして自分にできること。

今回の旅の目的は、自社のカフェ業態で使用するワインの選定。そして実際にその土地へ足を運び、生産者を訪問することで本場のワインづくりを学ぶことにある。


今回の旅では全10カ所のワイナリーを見学した。どのワイナリーでも感じたことは、『ワインに対する真摯さ』である。美味しいワインを作るためには何をするべきか。肥料を何種類も自家製で作ったり、馬で畑を耕したり、熟成樽を使用したりと、やり方は三者三様だがそれぞれに意思の強さを感じた。
特に印象が強かったのがシャトー・グラヴィエールだ。当主クリストフ氏は、「すべて自分でやってみないと気が済まない」と言う。農薬を一切使わず、チーズの搾りかすやハーブ液をブドウに撒く。条件的にはビオワインの認証を得られるが、クリストフ氏は要らないと言う。


「健康的なブドウを作るために試せることはすべて実践したい。栽培方法に制約のあるビオワインでは、自分の研究を制限されてしまう」


ブドウへの熱を強く感じる考えであった。ワイン作りにおいても、熟成中に樽をアンフォラからバリックに移し替えたり、タンクを特注で発注したりと、どの部分を聞いても、ワイン作りへの情熱を感じる。

当然、そこまで力を尽くした彼のワインは本当に美味しい。きっと彼のワインへの情熱を聞いたからこそ、より一層美味しく感じるのだろう。そういった作り手の背景も立派な味の要素だ。


今回の旅で出会ったシャトーのストーリーをお客様や社内に伝えること。それが今の自分の役割であると思う。実際に生産者の方に会い、ワインへの情熱を聞くと、味わいに深みが出てくる。その体験を今度は自分が伝える側になり、より多くのお客様にストーリーと一緒にワインを楽しんでもらいたい。
この旅での経験を、店舗でどう形にしていくか。今からとてもワクワクしている自分がいる。


どのような作り手が、どのような想いで作っているのか。
それを余すことなく伝えていくことが、今の自分にできることであり、一つの使命であると考えている。

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